当番世話人あいさつ

第38回近畿内視鏡外科研究会
当番世話人 池田 正孝
兵庫医科大学消化器外科学講座 下部消化管外科 主任教授
このたび,2025年9月6日(土)にグランキューブ大阪において第38回近畿内視鏡外科研究会を開催させて頂くことになりました。本邦における内視鏡外科の黎明期から30年以上も続く,歴史と伝統ある本研究会の当番世話人を拝命し,大変光栄に存じますと共に,その重責に身の引き締まる思いです。ちょうど私が研修医となった頃に低侵襲手術(MIS: minimally invasive surgery)が始まり,最初は良性疾患であった胆嚢摘出術から,現在は進行がんだけでは無く,再発がんに対しても積極的にMISが行われるようになって来ております。また2018年からロボット支援下手術も保険適応となり,様々なロボットが使用できる環境となってきました。そのような,進歩著しいMIS分野において,近畿内視鏡外科研究会は若手の発表の場を提供するだけではなく,近畿一円のMIS先進施設のディスカッションの場でもありました。それゆえ本会はMISの進歩に多くの貢献をしてきたといえると思います。
そのように重要な本会が,歴史上類を見ないCOVID-19パンデミックの影響をうけ一時Web開催を余儀なくされました。しかし,その間も歩みを止めることなく篠原教授の主催された第35回より対面での研究会開催を続けております。第38回も同様に対面での研究会開催を行いたいと思います。テーマは『外科教育を見なおす』といたしました。開腹手術・腹腔鏡手術・ロボット支援下手術とさまざまなアプローチ法がある現在,どのようなかたちで若手を教育していくか,皆様とともに議論していきたいと思います。大阪の歴史あるホテル,ロイヤルホテル大阪横,グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)に足をお運びの上,日頃の研究成果を思う存分ご披露いただければ幸いです。第38回の研究会が,内視鏡外科のさらなる発展の狼煙となるよう,教室員一同準備し,歓迎いたします。
多くの皆さまのご参加を、心よりお待ち申し上げております。